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        私たちの身の回りには、実に様々なものがあふれて、
放っておくといつの間にか乱雑に埋まりがち。
ものたちが、決められた場所に納まるような魔法の杖があればいいのに。とお考えの方へ。
   
 

しまうものたちのリスト

 

         
   

ものを放り込んでおくだけなら、いくら収納スペースがあっても足りません。家中がデッドストック(死蔵品)で埋め尽くされてしまう せっかくの住まい、貴重なスペースなんですから、しまうものと場所のルールを決めてとりかかれば、あとが楽です。

しまうものの分類(衣類/寝具類/履物・雨具/鞄類/書籍/家事用具/教材・文具/食器・食材/家電・CD・テープ類/季節用品/娯楽・レジャー用品/予備品など)と、必要スペースの大きさ(段ボール箱やハンガーにいくつくらい等)、収納場所(玄関/廊下/居間/食堂/ユーティリティなど)を一覧表に整理してみましょう。 何をどこにしまうかを事前に考えてておくと、建物のいろいろなスペースを活用できますので。


   
   
たとえば…

 

   
 

建物でできること

 

       
 


グルニエ

□ デッドスペースを活かす

押入だけが収納ではありません。普通につくれば使えない空間(デッドスペース)になってしまっていた、屋根裏や床下はけっこう貴重な収納空間になります。このごろは、不動産広告でもよく見る「グルニエ」というのは屋根裏収納のこと。 床下収納はプラスティック容器を手で出し入れするタイプや、レールがついていて左右に軽く動かせるものなど、いろいろ。地面を少し掘り下げてコンクリートで固めれば、ちょっとした蔵がわりにできます。床下空調の家では、ちょっとした倉庫という雰囲気になります。

   
  在来工法なら
升目が工夫できます。


畳の大きさの単位は、 布団用の押入には向きますが、現代の細々とした日用品には馴染みません。


天井は普通、それなりの補強をしていない限り、荷物の重さには絶えられません。新築や増改築のときに大工さんにお願いしておきます。階段やハシゴで出し入れするワケですので、大きなものや重量物には向きません。
床下や天井裏は、湿気・結露や熱気に注意してください。でも工夫すると、床下や天井裏も室内と同じくらいの快適さに保つこともできます 。

□ 間取りのマス目(グリッド)の工夫

また新築の間取りを考える際には、畳の大きさ(約180センチ×90センチ)をひと単位とした升目を引いて設計し、その半分(約45センチ)や1/3(約30センチ)の細かい単位を組み込むと、その部分がおもいがけないゆとりのスペースとなって、収納などいろいろに活かせます。

そういう細かい単位が使えない時は、どの壁が構造上必要で、どれがそうでないかを設計者に聞いておくこと。間仕切壁なら将来撤去が可能です(メーカーハウスなどの場合は、 残念ながらできません)。壁といえども15センチ程度の厚みがありますから、場合によっては、貴重な収納スペースとして利用できます。
   
 

カーテンや建具で工夫する 〜 壁面収納のすすめ

 

   
 
ラックは、安くて便利。

□ 部屋の一角を収納スペースに

今、お住まいの家でもスッキリ収納スペースを確保したいときは、思い切って部屋のひとつの壁面全面を収納スペースにしてしまいましょう。

DIYショップなどで売っているラック(金属製や木製など、いろいろ)を、部屋の一つの壁面に立てかけて、家財を収納します。このとき、日常よく使うものは腰から目の高さまで、その次に使うものは下に、普段あまり使わないものは天井付近に収納すると便利です。 でもそのままでは見苦しく圧迫感がありますので、お気に入りの柄の布をカーテンに見立てて天井から床まで下げます。ポイントは、天井から床まで一面を覆うこと。寸足らずでは、それこそボロがでます。

 

   
 

□ 建具をつくる

少しコストは掛かりますが、カーテンの代わりに障子や壁と同じ壁紙の戸襖にすると、お手軽ビルトインクローゼットやウォークインクローゼットが出来上がります。こういう壁面収納に、古い家具や収納函を並べて納めれば、部屋はスッキリです。建具屋さんに頼めば、そんなにお金を使わないで出来ますよ。


   
  家具でできること


   
  造り付け家具を安く…


木枠に化粧合板を接着して造るフラッシュパネル


□ 造り付け家具

造り付け家具は、「特注なので高い」とお思いですか?
どんなものを造るかの寸法入りのスケッチ程度が用意さえできれば、工務店やリフォーム屋さんを通さず、直接家具の製作所に頼むと市販品と同等の費用でできます。 また書架やちょっとした飾り棚程度なら、家具屋さんでなくても大工さんに頼むと安くできます。

家具の製作所で、造り付け家具によく使われるのは、木枠化粧合板(フラッシュ)パネルです。大体どんな色や質感や使い勝手にも対応して、家具を造ることができます。
ただし、パネルの製作には接着剤を使用します。家具用の接着剤は健康に良くない成分を多く含むのがこれまでの常態でしたシックハウス特集
気になる方は、ホルムアルデヒド対策品またはイソシアネート系接着剤を指定することをお忘れなく。

 

   
   

□ 置き家具で、解決

最近では、スペースを有効に使うことのできる置き家具を、比較的安く手に入れることができるようになりました。
既製品のキッチンや家電を並べた数十センチのスペースを生かしたラックや、カウンター下の収納家具、分別ゴミを見苦しくなくスッキリ片づけるダストボックスなど、家事のことをよく考えて造られていてたいへん便利です。

   
         

 

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