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車や家電とちがって住宅は、様々な環境の敷地で造り、修理もその場でします。なので新築でも改修でも工事には現場の判断や手作業が欠かせません。傷み方もそれぞれです。すべてを画一的に処方するには無理と無駄がでます。
だからこそ、どんな造り方をするとどういうふうに傷みやすくなるのかという、実例そのものを見るのがとても大切。家づくりに何が必要で何が無駄か、これがわかってこそ、本音で安心できてお金も有効に使えるというものです。


ひび割れ

腐蝕

防水シール
雨や風、日射にさらされて、いつかは傷んでくる部分です。モルタル塗外壁のひび割れはもっとも一般的な故障。丈夫そうに見えるサイディングでもやはり傷みますので定期的にメンテナンスが必要。窓廻りや壁下端などにも注意します。

屋根端部

雨漏り

防水割れ
住宅のモノとしての寿命は、水分対策で決まります。そのうちいちばん多いのが雨漏りです。気づかずに放っておくと、木はあっという間に腐り、家を傾かせたり地震に弱くなったりします。木が腐るとどんなことになるのか知ってください。

柱の傾き

裂けたクロス

壁漏水
地震や台風に耐えるのは骨組みです。骨組みは、一体となってこそ強くなります。また新築時は良くても不自然な姿勢も長年続けると変形し易くもなります。内装は汚れや剥がれより、そんな骨組みの不具合を示す予兆もあることを知ってください。

基礎割れ

蟻害

地盤調査
頑丈に見えて正直なのが基礎。基礎の造り方が荒かったり地盤が緩んだりすると、その原因通りにヒビが入ったり割れたりします。基礎の不良は、建物全体の変形や耐力低下に直結します。そして床下の湿気も、建物全体の寿命に悪影響を及ぼします。配管類からの水漏れも大敵です。

カビ

通気層

屋根裏換気
冷暖房が普及した現代では断熱材は欠かせませんが、適正に使わないと効果は半減するし、かえって結露やカビを呼んでしまいます。隙間や断熱材の表裏で温度差ができるために、冷たい方が結露しやすいからです。それを防ぐひとつが屋根裏や壁体内の通気ですが、なおざりにされている例が多くあります。

台所収納


基礎補強
住まいに暮らしを合わせるのでなく、暮らしに住まいを合わせたい。そんな素直な気持ちを、いろいろなアイデアで実現しましょう。せっかく工事するのなら、けっして見かけだけなく、見えないところも充分な手当てをすれば、一挙両得。魅力的で強くて長持ちの「わが家」が手に入ります。

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