間取りの善し悪しは、まずは使い勝手から。
外との関係とか、他にもいろいろありますが、
今回は室内の使い勝手のこと。
 ・ながら家事
 ・らくらく掃除
 ・スッキリ収納
 ・いどう距離
について。どうぞ間取りのヒントにしてください。

   
 

ながら家事

         
   

「ひとつの場所を、ひとつの使い方で」考えると、
限られた広さの住まいの場合は、あまりうまくありません。
たとえば、テレビを見ながら料理をする。料理をしながら洗濯をする。洗濯物をたたみながら子どもと遊ぶ。。。などなど。
ひとつの場所を、いろいろに使い分けられる。そのときそのときの様子に会わせて融通できるということが、間取りをよくするには大切です。 ときどき模様替えができるゆとりも欲しいですね。
その中で、将来ともほとんど動かす必要のない部分(たとえば、玄関、階段、廊下、浴室や洗面など)を決めて造り込み、あとは暮らしながら工夫を加えていくというのも、間取りのもうひとつのお楽しみ。住まいは竣工のときが全てではありません。



動かす必要のない部分だけを決めて、 あとは暮らしながら…という方法も。
   
 

 

らくらく掃除

         
   
掃除のことを考えた段差や凸凹を…

掃除がしにくいというのは、いい間取りとはいえません。 掃除はバッチリ覚悟を決めてするときだけでなく、日頃すこしずつでも、何かをしながらでも、気楽に掃除ができるということが、いい間取りのポイントのひとつになります。
そのためには、なるべく家の中ほど近くのすぐ手が届くところに、掃除道具がまとめて収納できれば、GOOD。できれば、ユーティリティに掃除用シンクがあれば、水拭きもお手軽です。
また床段差や壁の凹凸とか窓台などは、中途半端な高さや大きさは避けて、つけるところにはつけるという思い切りが、日々の掃除をしやすくします。
結局のところ掃除のしやすい間取りは、シンプルでメリハリの効いた造りということになりますね。

 

   
 

すっきり収納

 

         
    やっぱりモノがあふれてしまうような間取りも、いい間取りとは言えません。 モデルルームや竣工写真映りがいい室内も、実際には家財に囲まれて暮らすわけですから、収納が合理的にできなければ意味がありません。

間取りを考えるときが、収納システムを考える最大のチャンスです。今の暮らしを振り返って家財を見直し、床下、天井裏、階段下、壁際、窓下などなど、利用できる空間をじっくり探してみてください。
収納を充実させれば、部屋にゆとりが生まれます。

収納のためのプランのコツは、別項収納のノウハウ >を読んでみてください。


造り付け家具を製作しているところ
   
   

※ 床下のコンテナ収納は、衛生的でたっぷり入って便利ですが、床下を大きなボリュームで占めますので、通常の床下換気の家は、床下全体の通風のジャマにならないよう、通風を確保するよう注意が必要です。その点床下空調の家は、床下が一種の地下室と同じですので、広大なストックヤードとしても、大変便利です。

※ 「造り付け収納家具を安くつくる」ちょっと裏技。 工務店やハウスメーカーの請負契約に含めないで、分離して発注すると、ほとんどホームセンター並の費用で実現します。家具は、建築工事から切り離しても最も影響の少ない部分のひとつ。ご自分で大きさをスケッチにして、タウンページで近くの家具屋(家具製造)さんを探して、聞いてみましょう。

 

   
  移動距離 〜 動線

       
    あなたの一日を思い浮かべてみてください。
家中を実際に歩き回っているところを想像して、その足跡を鉛筆でたどってみると、間取りに無理がないかどうかが、だんだん見えてきますよ。

朝おきて着替えをして洗面。調理をしながら洗濯。洗濯物を干して出かける。 かえってきて洗濯物を取り込み、アイロン掛け。テレビを見て、子どもと遊ぶ。日曜日は庭に出て…などなど。

スムーズに動けていますか?移動に無駄があったり、回り道が必要だったり、しないようにするといいですよ。プライベート室以外は、できれば2つの出入り口があるように考えるのもポイント。 水が流れるように、風が通り抜けるように、人の移動をつなげてみると、意外と簡単に使いやすい間取りを見つけられる、いい方法です。
   
         

 

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