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4.希望通りの工事のために実施設計>
 
<基本設計>に納得できたら、次は<実施設計>段階となります。いわば<基本設計>の骨格に沿って肉付けをする段階です。
実際の出来上がりを詳しく図面に書き表して、デザインや使い勝手を細かくチェックします。部屋ごとの窓や扉の位置や形も決めていきます。もちろん見え掛かりの部分だけでなく、基礎から屋根裏に至るまでどのように骨組みを造り、断熱材や気密部材をいれ、仕上げ材をどんなにするのか、各部分部分の納まり(部材の接点のデザイン)を検討して図面化します。
そしてそれらの工事会社が設計内容通りに正確に見積もり、そして設計通りに工事ができるよう細部を詰めていく作業です。

平行して行政機関への<確認申請>を行い、建築基準法や消防法に合致しているかどうかの確認を受けます。

この<実施設計>の段階を経て、工事へと進むのですが、この段階で予算を含めて設計内容が希望に沿ったものなのかどうかを、建主さんとして最終的に判断をします。これで設計は完了します。
 
   
注文建築の場合の、建売住宅やメーカーハウスとの違いが一番でてくる段階です。建売住宅やメーカーハウスは、会社側で「いつもの仕様」「造りやすい工事方法」が、商品の標準として用意されています。ですので、一軒一軒の家の設計段階では、あまり詳しく検討したり図面で指示をしたりする必要がないのです。建主側からすれば、これほど楽はないのかもしれませんが、複雑な工事の細かな具合までを建てる前に確認することは現実にはできません。建売住宅やメーカーハウスは、同じ商品を数多く生産するために、建材や設備を大量発注して価格を決めますので、家ごとにいろいろな部材や特別注文をすれば、かえって高くなってしまうのです。
 
 

工事を始める  <工事監理>
 
   
工事を始めるにあたっては、いろいろなチェックポイントがありますし、実際に工事が始まってからも同じです(> 工事の進め方)。思い通りの家づくりのための工事にするための建主側の仕事も、けっこう骨が折れるものです。この仕事を建主の代理として建築士が行うのが<工事監理>業務です。
<工事監理>は、家づくりの仕上げの段階です。建主の希望を設計を通して正確に伝えて工事をしてもらうために、工事会社から見積を取り、建主が工事会社を選ぶときのアドバイスを行い、工事着手後も工事中の現場の進み方や契約内容どおりできているかどうかや仕上がり具合をチェックします。もちろん関連法規や諸基準への照合も行います。工事は進むに連れて、見えなくなる部分が多くありますので、進むに合わせて要所を確認します。
そもそも、いわゆる欠陥住宅は、建主の代理として<工事監理>が適正に行われていないことに依ります。このことは性能保証品質表示制度などの新しい制度をまつまでもなく、建築基準法が定めている「建築確認申請」のときに、建主が<設計者>と同時に<工事監理>を行う建築士名を行政庁に届け出る義務が定められていることからも、自明のことなのです。
 
   

 

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