常識化してきているとはいっても、会社によっては単に室内に面する部分(たとえば床材や壁)にホルムアルデヒド低含有の建材や合板を使えばそれでいいとだけ考えて、天井裏につながっている外壁体にはホルムの配慮がないままでいるところもあります。この場合でも、室内側への気密性や壁体内や天井裏の通気が確保できていたりすればまだましですが、日射で熱せられた合板から揮発するホルムの行き場所がまったく考慮されていないことが多いのが、まだまだ今の現状です。
特にローコスト短工期で建設される建売住宅の場合、合板を多用するのにもかかわらず通気が不足している現場が少なくありません。(もちろん、しっかり対策している現場も確実にあります)