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換気と通風

アルミサッシや気密性の高い建材を多く使うようになって、昨今の住宅はかなり気密性が高くなっています。これは室内にいる人にとっても、また建物自体にとってもとても影響のあることです。
このうち室内の空気の入れ換えを換気と呼びます。ここでは、家づくりの問題のありかを解りやすくするために、換気とは普段窓を閉めておいてもできる室内空気の入れ換えのこととし、窓をあけて室内空気を入れ換える「窓あけ換気」や「風通し」のことを通風と呼んで区別するようにします。

また、似た言葉に通気がありますが、これは床下や壁の中あるいは屋根裏の空気の空気の流通のことを指して言うことにして、混乱しないよう区別します。
 


換気の必要性はいうまでもありませんが、気密性の高まった今の家では、これまでのように換気に無関心でいると、健康に害を及ぼしてしまうことがありますので注意が必要です。
たとえば、たばこや調理の煙などで室内の空気が汚れたら換気をするというのは常識ですが、今の家では匂いや目に見える空気の汚れがなくても、人の息だけでもその炭酸ガス濃度が濃くなると、家事や勉強の能率が落ちますし、床をはうことの多い乳幼児のアトピーや、勉強部屋でのお子さまの生あくびが絶えないとかは、室内換気不良が原因だったりすることもあります。
また、建材や日用品に多く含まれる室内空気汚染化学物質が、揮発したまま室内にこもったままになりがちだと、シックハウスの原因となってしまったりします。
一方、調理の湿気や人の息の水分が室内に湿気が溜まると、冬には押入の奥や家具と壁の隙間などが結露しカビを生じます(> 結露。また夏には、熱気が室内の高いところにこもりがちにもなります。
このように知らないうちに換気不良、換気不足になっていたりすることがあるのが、今の家の特等なのです。

 
 


窓をあけて空気を入れ換えることは家のつくりとしては比較的簡単なことで、通風のいいこと(風通しのいいこと)を良好な換気性能であると勘違いしないでください。窓を閉めた状態でする換気はそれなりの工夫がないとうまくいきません。換気には、換気扇などの動力で行う方式<機械換気>と、屋内外の温度差で自然に換気する方法<自然換気>とがあります。
機械換気は、必要量の換気を確保しやすい安定性が長所ですが、設備費用と光熱費がかかること、メンテナンスが欠かせないことが短所です。
自然換気は、費用や手間もかからず騒音もないのが長所ですが、季節や風向きの影響が大きく換気量が定まりにくい欠点があります。

室内換気は、一軒一軒の条件が異なりますので、これさえ買えば幸せになれるというような万能の模範解答はありません。たとえば吸気口や排気ファンはあればいいというものでもなく、室内の圧力差によっては吸気口から空気が入らず換気不足の部屋ができてしまったり、逆に空気が入りすぎて外の砂埃を入れてしまったり肌寒さを感じてしまったりすることがあります。

いずれにしてもライフスタイルや敷地条件など、ひとつひとつの住宅の事情にあわせて、新鮮空気の取り入れ口と汚染空気の排出口を適切に設け、どの部屋にもまんべんなく空気が入れ替わるしくみを確保しておくことがとても大切です。

 
   

 

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