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家づくりのとっかかりは、事情によってまちまちだと思います。でも、ものごとには始めが肝心ということもあります。まず最初に、どんなところに気を配っておけばいいのか知っておくことで、満足できる家づくりへの一歩を踏みだすことができます。


はじめる前の下調べ
 
「廻りも静かだし、価格も手ごろだし」
「この建売(あるいは中古)なら、念願の戸建てが手に入る」
「内装の見積が思ったより安かったから、そろそろ手入れを」
「修理するより建て替えた方が早いといわれたので…」
ほんとうにそれで大丈夫ですか?
家づくりは、新築や購入、修理や建て替えにかかわらず、購入や工事を決める時までで、その家づくりの命運の大半が決まってしまうといっても過言ではありません。

   

私は住宅の調査や設計の依頼があって出向くのですが、契約直後なのにもかかわらず、すでに問題を抱えてしまっている建主さんが少なくないのに驚かされます。
たとえば、「土地を買うときは気にならなかったけれど隣地の擁壁がくずれそう」とか、「買ってから自分の擁壁がお隣へ越境していた」とか。「建売や中古を買ったのだけれどすでに家が傾いていた」とか。「床暖をしたけれど断熱しないままだった」だとか、「骨組みがシロアリに喰われたままだった」とか。ほんとうに、いろいろあります。

 
    土地の購入工事の契約は、してしまったあとからでは出来ることは限られ、遅すぎるということもあります。してしまった後では、する前より労力や費用が比べものにならないくらいかかります。地盤や擁壁の状態、境界やご近所の様子などは、土地や建物を買ってしまってからではどうしようもありません。工事には、うわべだけでなく骨組みや下地の健全さなどまで気を配らないと、お金を捨てることにもなりかねません。

 
    不動産の購入や、修理やリフォーム、あるいは建て替えを決める、その前に、その土地や建物のことをくわしく調べてみると、いろいろなことがわかります。家づくりは、安い買い物ではありません。実態をよく調べ、今必要なこと、後でもできることなどを知っておくこと。それもできるだけ冷静に客観的に判断することです。
建売住宅を買おうとして、知り合いの人に相談してから不安になり、大枚の手付金を流してしまう人がいたことには驚かされました。その知り合いの人というのが、売主の建売業者さんと仕事上競合する大工さんだったからです。アドバイスを求めるなら、できるだけ利害関係がない第三者の専門家の方がいいですよね。

 
    始める前のちょっとした下調べに、少しの時間とわずかの費用をかけるだけで、大きな間違いをしないですむのです。  
     
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